2006年8月26日 記 松下ヨシナリ

皆さ〜ん、
オートバイ雑誌は、立ち読みを含め何冊手に取りますか?

実は先日、僕の元に
「若手バイク雑誌編集者の集まりがある」という情報が舞い込んできたんです。「若手」と聞いちゃぁ、俺が黙ってるワケにゃぁいきません。
さっそく、発起人の[クラブマン]の伊丹編集長に連絡しました。当然、どんな人が来て、どんな趣旨なのか? もしかしたら、ただの合コンって可能性だってある! いや、イタミっちの事だ、むしろそっちの可能性の方が高いぞ!
なぁ〜んて事はまぁ 冗談で(笑) 意外とちゃんとした趣旨でした。




簡単に言うと、こう。
「バイク雑誌業界の未来をしょって立つ若者が一同に会して酒を酌み交わし、よりよい本作りのために激しく意見をぶつけあいましょう。」
てな感じ。 素晴しい! とても良い事だと思う。

ただちょっとオチがあって、さらにその趣旨に付け加えて
「互いの給料と労働時間のバランスを探り合いながら、下には下がいる」 ことを知って、
「なんだ俺(私)は、まだまだがんばれる!」 と心も新たに明日への活力を蓄えよう!
というワケなんだそうだ。
なんだかなぁ・・・。


 でもね、皆さん。確かに、この一見華やかなこの「オートバイ専門誌の編集者」というシゴト。ニューモデルの最新情報はいち早くゲットできるし色んなレアなバイクに乗ったり触れたりする機会が多く著名なライダーさんやカリスマにも会うことができプロにライディングを教わったり、時にはモデルさんと温泉ロケで××(冗談です!)
 なんてねー、そんなイメージあるよね。まぁ でもコレは確かにそうなんだと思う。

 でも、とてつもなく大変な事も多いんだよっ。 と、いうか大変な事の方が多いかも知れない。実際に編集の現場にリアルに携わってない俺が語るな! って感じだが。

 就業時間は、どえらく長いし、校了と呼ばれる印刷直前は、何日か徹夜なんてのは当り前。
 当然、食事は不規則だし、ちょっと不潔(失礼)だしねー。
 取材で全国を飛び回るから、とんでもない距離をクルマやバイクで走る。
 後ろにバイクを載せるトランスポーターで鈴鹿あたりの日帰り取材は当り前。若手はどの職業でも同じだが「使い走り」的な役割も多い。みなさんも、そのあたり想像できるでしょ?(笑)

 ただ、自分たちが製作した(携わった)本が全国の書店に並ぶ。たくさんの方々が、手に取って驚いたり感動したりしてくれる。
 “カタチに残る仕事” これはホント素晴しいと思うんだ。

 「そんな会が催されるなら、俺だって出席するぞ!」
 と伊丹編集長に進言したところ、呆れた様に「フフン」と鼻で笑い、「松ちゃんさぁ。あんた、ヤングでもなけりゃ編集者でもないじゃん!」
 ぐぐッ! た、確かにそうだ。 俺は、小泉首相が靖国神社に参拝した8月15日に37歳になった。だからなんだ! 「行きたいぞ!」って事で、半ば強引に参加!


 当日、“ヤングな編集者の会”は、品川区のいかにもチープな居酒屋で行われた。 出席者は「クラブマン」「BMWバイクス」「モーターサイクリスト」「モトナビ」「ライダースクラブ」「培倶人」「ドカティマガジン・ボクサージャーナル」 の編集者の面々。
 ちなみに、伊丹編集長を除き全員30歳以下。結局、俺が“一番オッサン”であった。(トホホ)
 面白かったのは、小林ちゃん(モーターサイクリスト)の八重洲出版の待遇話し。 流石は老舗版元である。
 会社は23時でシャッターが降り、それまでに退社しないとイケナイらしい。つまり、徹夜はできない。コレには他の若者達は大興奮!(?)そんなにみんな会社に泊まってるのか?(笑) オマケに労働組合はあるし、かなりちゃんとした就労体制だ、との声が多かった(笑)。
※別に他の皆の会社がちゃんとしてないという意味ではありません。念のため。

 まぁ、俺が今回思ったのは、みんな「オートバイ好き」ということだ。
 正直、バイクに興味もあまり無いのに、バイク雑誌の仕事をしている人も当然存在する。彼らの名誉の為にコレは言わせてもらうが、やはり、好きなことに携わっているから。読者さんが喜んでくれるから。だから彼らは頑張れるし、自分も楽しめるんだと思う。
 「今度はヤングメン達でツーリングだぁ!!」 そんな声も飛んでいたので、次回も是非潜入してもうちょっと彼らを掘り下げてみたいと思っている。

 どっちにしても、俺が若者だった時よりも彼らは数段ちゃんとしてるよ(笑) 俺もがんばろ。
 みなさん、彼ら彼女らが心血注いで創った“バイク雑誌” 是非お手に取ってよく見てちょうだい。けっこう良いモンだよっ!

 あ、余談だけど(いや、余談だらけだが) コレをご覧の関係者の皆さん、まだまだ[ヤングな編集者の会]募集中みたいっすよ。
 申し込みはクラブマン伊丹氏まで!


 次回は本題の「俺の革ジャン」ネタをご紹介できるのか!?
 乞う御期待です!!
















ネコ・パブリッシング 「クラブマン」:マシン中心の中級者以上向け取材内容。俺、松下もライター・テスターとしてちょくちょく登場。編集長は伊丹氏。



八重洲出版 「モーターサイクリスト」:旅あり、用品あり、マシン情報あり。初心者からも楽しめる総合的な二輪誌。老舗です。



二玄社 「モト ナビ」:全二輪誌のなかでは一番ファッション志向かな。でも創刊以来、ペアスロープはいちども掲載されず。なぜ?



エイ出版 「ライダースクラブ」「BMWボクサージャーナル」「ばいくじん」:走りのテイスト、BMW愛好者向け、旅志向、と、エイ出版の二輪誌は細分化。



「ウチんとこの編集長は頑固でヘンクツでそれはもう・・・」って誰だろう。



こりゃぁ学生のノリ。でも真ん中のオッサン(クラブマン伊丹編集長)は違和感あり。







[ HP編集部あとがき ]
どこが、より良い本作りの為に激しく意見をぶつけあう “ヤングな編集者の会” だ。どうみても合コンにしか見えない。そもそも“ヤング”って言葉、今どきの若者が使うか?おいコラァ!松下! それに、文章ばかりで、ろくに写真もありゃしない。これでどうやってページを作れってんだ、松下〜ぁ!(仕方ないのでモトナビとか最新号を買って、写真撮っちまった。)
そういやぁ右のモーターサイクリスト小林さ〜ん。昨年、八丁堀でいっしょに呑んだときは、こんなに真っ赤で愉快そうな顔をしてなかったよなあ(ちょっと悔しい)。そうか、あんときは親方の小口(おぐち)編集長いたからなあ、緊張してたんだよなあ、きっと。。。
 ・・・松下なんかより数倍面白い話ネタを持つ、、、三橋より。

[ HP編集部あとがき その2 ]
そういえば20世紀末(1995年頃から)、筆者が「二輪業界遊戯懇親会」なるものを主催して、松下と似たようなドンチャン騒ぎをしていたのを思い出す。
これまたチープな飲み屋に集まっていたのは、(敬称略)RSタイチ、クシタニ、カドヤ、ハロルズギア、ドーバークラブ、コミネ、ゴールドウイン等のメーカー企画責任者の面々。それに二輪誌編集・営業が加わるものだから、そりゃもうメチャクチャな宴会であった。
その後、「二輪広告研究会」と名を変え、二輪誌編集・営業を中心に、“一泊ツーリングで呑む”を目的とする会合に。峠道で早いヤツがエライとする暗黙の認識で、何台か転けたっけな。(オートバイ編集部の黒ちゃん、その後はどうだ?) もちろん、そんな馬鹿な会の発起人は筆者で、隊長を続けていた。
ここ2〜3年、呑み屋とマイクばかりの会合じゃあイカン! また復活するかなあ、、、。
二輪広告研究会「秋の乗鞍紅葉編」(2002年ツーリングサイト)より。写真を撮る筆者真後ろには、なぜか松下。どこにでも出没。


<< 俺の革ジャンメニューに戻る 第4話へ >>