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 車高の高いKTMはこのバイクに始まったことではないが、異様なスタイルに加えて、尋常ではないシート高、さぁ〜て、このバイクをどう表現してよいのだろうか。とにかくこんな車高の高いバイクに乗ったのは、生まれて初めてのことだから、ことのほか戸惑った。たぶん私のインプレは参考にならないだろうが、とりあえずどうぞ。





[一般道] 165cmの私ではこのシート高の威圧感ですでに「参りました」といったとこか。両足は地面に届かず、尻をややずらせて片足のつま先がやっと接地。こんなだから信号の停止では足がツリそうになる。まあ、早い話が私の足が短いということで、身長175cmほどあれば問題なかろう。足の長短はさておき一般道の走りだが、4ストVツインの鼓動感と共に、その巨体にもかからわず軽やか。

[高速走行] 車高の高さのお陰で目線も高く、乗用車の屋根越しに先が見渡せ、視界がすこぶる良い。通常この場合は、高速走行で風圧との戦いとなるのだが、その唐傘オバケのようなカウルは120km/h強でも平然と走れる。その気になれば180km/h強も。

[ワインディング] スポーツスター同様に、これも舗装路の峠道をカッ飛んで楽しむバイクではないが、必要にして十分なパワーがあり、見栄えに反してコーナリングもスムーズ、そこそこなハイペースで走れる。
インプレ2日目、西伊豆の雨のワインディングでのこと。担当の柳原氏が乗るKTMをスポーツスターの私が追う。濡れた路面にも慣れ、徐々にペースアップ。初日に私が同僚編集部員をコケにしたことをネに持ってか、なおペースアップ。途中、ソロツーリングのCBR(600か900)氏をヘアピン入り口で強引に抜き(すいませんでした。ヘアピン外側でウインカーを点け避けてくれて。きっとミラーに唐傘オバケが追っかけて来たと思われたのでしょう)、とうとう、この私をチギッた。スポーツスターのリヤを滑らせながら追うが、KTMには勝てなかったのである。悔しいが私の負け。って両バイク共、そんな走りを楽しむものではない。

[ダート] 走ってないから分からない。が、私の場合、足が届かないので遠慮したい。
 
[まとめ] このバイクはオフ車なのか、オンロードバイクなのか、今流のデュアルパーパスというのだろうか。「アドベンチャー」という名が付いているのだから、道なき道をも走りたい人にどうぞ、となるだろうが、私のような小柄な者には向かない。でも「目立ちたがり屋」にはお薦めだ。ドカティ、ハーレーの比ではないから。

[個人的評価] 35点(身長170以下の場合)、70点(身長175以上の場合)
このバイクは身長によって評価は左右される。小柄な私の場合の評価は35点ときびしいが、もし180cm以上で目立ちたがり屋なら80点くらいになるハズ。1,848,000円という価格にビックリしなければ。

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